動画音声ケーススタディ ~音楽ライブの動画収録に32ビットフロート録音を~

 


動画音声ケーススタディでは、ティアック本社ショールームにて開催している、動画の音声機材を試せる体験会『TASCAM Hands-On!』にて、ご来場されたお客様からいただいたご相談や使用事例をご紹介しております。

今回は2023105()6()に東京都千代田区にあるプロ用映像機器や撮影機器などの専門店、株式会社システムファイブの直営店舗PROGEAR半蔵門にて出張で行わせていただいた体験会へご来場いただいたお客様からのご相談事例をご紹介します。

 

今回はお仕事で映像収録や編集などを行われている方に多くご来場いただきましたが、その中で「もともとはスチール撮影の仕事をしていたが、その延長で動画制作の依頼が増えてきて、音声収録について明るくないのでどうしたらよいか悩んでいる」というご相談をいただきました。

具体的には、バンドのライブの動画撮影の案件があり、音もしっかり収録したいが撮影も録音もワンオペの現場では録音レベル調整などを行っている余裕がないとのことでした。






PAシステムが整ったライブハウスなどではステージ上の楽器やギターアンプ等のすぐそばに設置したマイクからミキサーで整えられた音を録音(ライン録音)してもらい、そのデータをもらって編集で映像に合わせるというのも選択肢のひとつですが、ミキサーからの出力音はあくまで会場のスピーカーを鳴らした時に会場内でバランスよく聞こえるように調整されているもので、その録音データ自体は実際に現場で聴く音とは違うものになっています。そのデータを後で自然な音に加工できるのであれば話は別ですが、客席やフロアなどのオーディエンスに聞こえている音、つまり会場の鳴りを拾うエアー録音がしっかりできれば、現場で聴いた音に近い、自然で臨場感のある音を収録することができます。






特に、ドラムやギターアンプなどの音をマイクやミキサーで増幅させないようなカフェや路上などといった場所での演奏動画をワンオペで収録する場合はエアー録音をすることがほとんどだと思います。

 

32ビットフロート録音とアプリ/プリセットで簡単に録音

今回のお客様に対しては、ステレオコンデンサーマイクを搭載した32ビットフロート録音対応のハンドヘルドレコーダーである『Portacaptureシリーズ』によるエアー録音をお勧めしました。







一口にライブといっても、バンドやソロの弾き語りなどの演奏形態、音楽のジャンルや会場規模などによって音量は様々です。演奏者やその場所の音量感を把握できないまま、ぶっつけ本番で適切な入力レベルで録音するのは至難の業。

ここで、32ビットフロート録音の出番です。

 










会場内でステージからの音がバランスよく聞こえ、かつ邪魔にならない場所を探しPortacaptureシリーズを三脚などで立て、内蔵マイクを音源(演者やステージ)をねらって設置します。

内蔵マイクは、X-Y方式にするとマイクを向けた方向の中心の音をしっかり収音し、A-B方式にするとステレオ感や空間の広がりを強調した収音になります。演者の人数やレコーダーの位置、外部マイク併用でマルチトラック録音をする場合など、環境やめざす収録音像に合わせセッティングを決定します。

 













設置が完了したら、アプリランチャー画面からMUSICアプリを選び、適したプリセット(「ピアノ」、「バンド演奏」など)を選んで、32bit floatで録音しておけばもう大丈夫です。

突発的に大音量が出てピークランプが点こうが、結果的に小さな音で録音されていようが、データ自体は非常に広いダイナミックレンジで高解像度の記録をしているので、割れていたはずの大音量部分の波形を蘇らせることも、小さく録れていた部分を低ノイズなまま適正音量に持ち上げたりするという編集も可能なデータが収録されています。32ビットフロートのオーディオデータは、デジタル画像でいうところのRAWデータに似たものと言えばスチール撮影を行われている方にはわかりやすいかもしれません。

 

32ビットフロート録音とは?>

32ビットフロート録音についてはこちらで詳しく紹介しています。

 

Bluetooth®アダプターによるリモートコントロール

なんといっても動画収録なのでまず映像をしっかり撮影することが重要です。

32ビットフロート録音によりレコーダーのこまかな入力レベル調整から解放されるとはいえ、録音開始や停止などの操作によって撮影が疎かになってはいけません。また演奏中に三脚などで立てたレコーダーの様子を見に行くことが難しい状況が生じることも容易に想像できます。










そんな時にご活用いただきたいのが、オプションのBluetooth®アダプター『AK-BT1』を装着することにより使用可能な無償モバイルアプリ『Portacapture Control』です。『Portacapture Control』を使えば、録音、停止などの基本操作に加え、録音アプリの起動や、ゲイン調整、ミキシング、エフェクトのパラメーター操作、レベルメーターのモニタリングなどをスマートフォン等でリモートで行うことができます。

 

Bluetooth®アダプター『AK-BT1』の装着とリモートコントロールアプリにつきましては下記の記事後半で紹介しておりますのでご参照下さい。

ブログ:「オンカメラマイクでなくてレコーダーである必要性について」はこちら

今回は、音楽ライブ動画収録でのPortacaptureシリーズの活用法についてご紹介しました。是非、ご参考にしていただければ幸いです。

 


『TASCAM Hands-On!』

動画クリエイターの皆様の音声のあれこれの問題解決をお手伝いする『TASCAM HANDS-ON!』は今後も開催予定

『TASCAM HANDS-ON!』は今後も開催を予定しております。

動画クリエイターの皆様の音声のあれこれの問題解決をお手伝いしていきたいと思いますので、ぜひ、ご参加ください。

業用途別で音声収録機材をご紹介している「動画の音声収録 特設サイト」より最新イベント情報をご確認いただけます。

動画の音声収録 特設サイト イベント情報
動画の音声収録 特設サイト イベント情報

 



 

 

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