動画音声ケーススタディでは、ティアック本社ショールームにて開催している、動画の音声機材を試せる体験会『TASCAM Hands-On!』にて、ご来場されたお客様からいただいたご相談や使用事例をご紹介しております。
今回は、ホームビデオの撮影で声をきれいに収録する方法についての事例をご紹介したいと思います。
「映像があるだけでも喜ばれるとは思うが、おじいちゃんおばあちゃんの声もきれいに録れていれば子供たちの感動も大きいだろう」と、音声収録にもこだわりをお持ちでした。
当初はカメラの内蔵マイクの収録音をそのまま使っていたとのことですが、カメラの内蔵マイクは無指向性(全方向から音を拾う仕様)なので部屋の反響や環境音を拾って人の声が埋もれてしまう、カメラ手持ち時のハンドリングノイズなども入ってしまう等の問題を改善すべくTASCAMのポータブルオーディオレコーダーDR-40Xを導入いただき、三脚を使い固定で立てて音声を別録りされていたとのことでした。
DR-40Xの導入により音声のクオリティは大幅に改善されたとのことですが、レコーダーを三脚で設置しているとご両親が気にしてしまって自然な雰囲気の収録ができない、ご両親の体の向きが変わるとうまく声が拾えない、場所に合わせて録音レベルの調整が必要である、などの課題が残っていたとのこと。
たしかに、ご家庭(設備の整っていない環境)でさらにワンオペで音声までをきれいに収録するのは難しそうに思えます。そんな折にTASCAMの新製品ピンマイクフィールドレコーダー『DR-10L Pro』の発売を知り、これならばと試しに1台ご購入いただいたとのこと。「まだ使い方もよくわかっていないので使用法やメリットについて知りたい」とご相談いただきましたので、ホームビデオ収録における『DR-10L Pro』の利点や応用法などお話させていただきました。
被写体に自然に装着可能
『DR-10L Pro』は超コンパクトなピンマイクレコーダーですので、被写体に装着しても余計なストレスを与えずに自然な収録ができ、音源(被写体)が動いても声をしっかりとらえることが出来ます。
細かい録音レベル調整が不要
お客様は「音声収録のプロではないのでDR-40Xでの録音レベル調整でも毎回試行錯誤を繰り返している」とおっしゃっていました。『DR-10L Pro』は32ビットフロート録音に対応していますので、こまめにレベル調整が出来ない状況、または入力が大きすぎてクリップしていた、収録音が小さすぎた、という場合でも、32ビットフロート録音をしておけば後から編集ソフトで音量調整をして音割れのないデータを書き出したり、小さい音量で録音されていた音声を低ノイズなまま増幅させたりという処理が可能です。
Bluetooth®アダプターによるリモートコントロール、同時制御
『DR-10L Pro』にオプションのBluetooth®アダプター『AK-BT1』を装着すればiPhone、iPad、Android用の無償アプリ『DR-10L Pro
CONNECT』を使って最大5台までのDR-10L Proをスマートフォンなどからリモートコントロール(録音、停止、各種設定など)することができるので、設定を変える際にもわざわざ装着したレコーダー本体を触る必要もなく、両親(2人)の撮影でもワンオペで簡単に制御することが可能です。アプリ上で複数台を同時に録音スタート、停止といった操作もできますので、同時録音をすれば後で音声の位置合わせを行うことも容易になります。
以上のように、『DR-10L Pro』にはホームビデオでご家族の声をクリアに、確実に収録するのにおすすめの機能が満載となっています。是非、ご参考にしていただければ幸いです。
『TASCAM Hands-On!』
『TASCAM HANDS-ON!』は今後も開催を予定しております。
動画クリエイターの皆様の音声のあれこれの問題解決をお手伝いしていきたいと思いますので、ぜひ、ご参加ください。
業用途別で音声収録機材をご紹介している「動画の音声収録 特設サイト」より最新イベント情報をご確認いただけます。
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