レコーディング体験に参加、忘れかけた日常の音に耳を傾ける~ティアックレコーディングクラブ活動報告~
(デジタルデトックスよりもっと前から)
2025年2月9日NPO法人ロングタイムレコーダーズさん主催のレコーディング体験に参加しました。当社は機材の貸し出し、使い方の説明を担当しました。
我々は普段、製品に興味のあるお客様に対して製品説明などの接客を行いますが、まったくの未経験の方に製品を体験していただくことは初めての試みで、参加者の皆様にどのようなご提案をすれば、満足していただけるのかあれこれ悩み、超簡単なマニュアルなどを準備しました。
幸いにも参加者の皆様は録音機の操作の飲み込みが早く、それぞれになんとか録音はできたようです。きれいな野鳥の鳴き声が録音できたわけでもなく、湧き水の音がきれいに録音できたわけでもありませんでしたが、少し流れるせせらぎの音が録音できたり、園内の砂利道や枯れ葉の上を歩く足音に驚いたりされていました。中には運よく鳩が飛び立つ羽の音をとらえた方もいらっしゃいました。
足音なんてつまらないだろうなと思っていたのですが、参加者の方からは、「普段足音など聞いたことがなかった。あらたな気付きだ。」などの言葉をもらい、少し救われました。
主催のロングレコーダーズの温井氏いわく、「普段意識しないことで忘れ去られた音がある。人はあまりにも当たり前の音は聴かないようになっている。普段無視している音に耳を傾けてみることは、聴覚を日常からリセットすることで、人間にとって大切なことだ。」という。
最近、デジタルデトックスということばがあるが、これはそれより昔から起こっていることだ。我々は騒音の中での暮らしに慣れ過ぎている。聴覚に限らず、味覚、視覚なども過度な刺激は感覚を鈍らせるものだ。録音機がこんな気づきに役立つとは、とてもよい経験になった。
主催者 NPO法人ロングタイムレコーダーズさんのホームページ
0 件のコメント:
コメントを投稿