2023年12月、我々はかねてからお世話になっているピアニスト竹内志乃さんの第25回目にあたるピアノリサイタルを録音する運びとなり、広島県廿日市市はつかいち文化ホールウッドワンさくらぴあ小ホールにお邪魔しました。
今回はご縁があって、我々がリサイタルを録音する大役をいただきました。
(事前準備)
ホールの天吊りマイクに加え、近接収録用にマイク4本(ピアノ外側2本、内側2本)を設置。竹内さんのお好みにあわせてちょうどいい具合に仕上げられるようにしっかり録音しておきたい。
開演は19時からだが、仕込み時間はわずか30分程度ととても短い。今回はピアノ用に4本のマイクの設置をする予定だが、それだけでもいいポジションを見つけるには苦労しそうだ。舞台裏の録音機器にも高品位でより設置が簡単なものが必要とされる。熟考の結果、デジタルミキサーTASCAM Sonicview 16とマルチトラックレコーダーカードIF-MTR32の組み合わせを使うこととした。これで、舞台裏は舞台袖のコンセント盤とミキサーを6本のケーブルで接続するだけとなる。レコーダーのIF-MTR32には6トラックのマルチで録音し、Sonicview 16標準搭載のレコーダーでステレオミックスも録音する。ミキサーのUSBインターフェース機能を活用してDAW録音して、さらに、ステージのメインマイクと並列して32ビットフロート録音が可能なレコーダーPortacapture X6も設置する。
(セッティングの様子)
メインのマイクはNeumann U 87 Aiを設置、真ん中にレコーダーPortacapture X6。
細かなアタック音を補完する楽器用マイクロホン。
4本のマイクは舞台奥の床コンセントから舞台袖のコンセント盤へ。
ホールの天吊りマイクもコンセント盤からもらう。
6本のマイクをデジタルミキサーTASCAM Sonicview 16 へ。
(あとがき)
30分の仕込み時間でなんとか収録を終えた。ミキサーがレコーダーと一体型となっていることはとても有益であると実感した。DAWのCubaseは6トラックマルチ、レコーダーカードIF-MTR32の6トラックマルチ、Sonicviewのステレオミックス、Portacapture X6のステレオ、すべて無事に収録できた。あとは持ち帰り、DAWの作業となる。しかし、IF-MTR32の音源をそのままSonicviewに立ち上げればミックスダウンも可能で、チャンネル毎にディレイもかけられるため、マイクの位相合わせもこのままできてしまう。ライブ収録の場合、一般的にはDAWを主軸とし、マルチレコーダーでバックアップという考えだが、今回のソロリサイタルのような場合は、DAWがバックアップでもよいのではないかと感じた。
(プロフィール)
竹内志乃
廿日市市平良出身。広島音楽高等学校、武蔵野音楽大学器楽学科を卒業後、武蔵野音楽大学サマースクールやスイスのレンク夏季講習会を受講し渡独。
ドイツのハンブルクの私立音楽院ICOM卒業。ウッドワンさくらぴあで帰国記念演奏会後、アキザキフミオ氏(ルーマニア国立クルージュオペラ指揮者、シビウ、ブラショフ交響楽団指揮者)の指示の下、ピアノリサイタルを催している。 これまでにピアノを石井敦巳、屋敷京子、中根伸也、西 佳子、マンフレード・フォック各氏に師事。ライブレコーディングをCDリリース(ベートーヴェン後期3大ソナタ)。
FMはつかいち76.1MHzのさくらぴあスマイルトーク(火曜日19時から20時〔1.3.5週〕)のパーソナリティ。
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