【エントリー向け】TASCAM Hands-On! 動画音声向上の道~マイクプリアンプとは~



お手持ちのカメラなどと組み合わせてTASCAMの動画音声機材を気軽に試せるイベント「TASCAM Hands-On!」。

 これまでご来場いただいたお客様からのご質問、ご相談内容より、動画音声の向上を図る際に重要な要素となる「マイクプリアンプ」についてご紹介したいと思います。

 

マイクプリアンプとは

マイクプリアンプとは簡単に言うと、マイクからの音声信号を増幅する部分を指します。

録音や拡声などする時に、まずはマイクを通じて音声を集音しますが、このマイクの音声信号がとても小さいため、電子機器の内で音声信号を処理するのにちょうどいい大きさまで増幅する必要があります。この役目を果たすのがマイクプリアンプです。

普段聞きなれない言葉かもしれませんが、マイクプリアンプはマイクがつながるあらゆる機器(音声ミキサーやオーディオインターフェース、PC、スマートホン、ICレコーダー、カメラ)に内蔵されています。

例えば、イヤホンマイクを使って通話しているときも、小さなマイクを使っています。スマホ側ではそれ用のマイクプリアンプが作動して音声信号を処理しています。

多くの方はこのマイクプリアンプの存在に気が付かないうちにマイクプリアンプを使っています。

これはとても便利ですが、それぞれの機器に対して適切なマイクプリアンプしか装備されていないため、それぞれの仕様にあった範囲のマイクしか使えないようになっています。

 

例えばカメラで動画撮影した場合の音声の流れを例にとってみると



 

このような流れになり、動画撮影も音声収録もできます。

一方で動画撮影される場合に、外付けのオンカメラマイクが使っている方をよく見かけます。この時の音声の流れは



 注)下記のおすすめのオンカメラマイクをご参照。

 

これでカメラの音声は向上します。これは内蔵マイクの仕様を超えた性能のマイクを使ったことによります。

では、外付けマイクを使ったことで何が改善されたのでしょうか。

 

小さなマイクから大きなマイクに変えることで集音力は圧倒的に有利になります。音質面での改善が期待できます。さらにもう一つの大きな理由に集音する方向が変わったことが挙げられます。

方向(指向性)の話をするとカメラの内蔵マイクの多くは全方向をカバーするもの(無指向性)が多く、カメラの前後左右の音が集音されます。このことが理由で結果的に被写体側の音が小さく、撮影者側の音が大きい動画になってしまうこと起こります。

外付けマイクを使う方のほとんどが、ショットガンマイク(超単一指向性)かステレオワンポイントマイク(単一指向性)を使われていて、その共通点は集音方向が前方向に向かっていることにあります。このことで被写体に向かった音を中心に集音でき、撮影者側の音が入りにくいことになります。

つまり、音質と方向の2点において有利な状態に改善したということになります。

 

マイクにはそれぞれに音質の違い、感度の違い、集音の向きや広さの違いがあります。場面によってマイクを使い分けていくとさらに音質改善の幅が広がります。プロが使っている業界定番のマイクは、その現場に適した最も有効な選択肢になります。

しかし、このようなさまざまなマイクを使おうと思った場合に、カメラに内蔵されているマイクプリアンプはそれ用の設計になっていないため、直接は接続することができません。

今度はマイクプリアンプもそれに対応した外付けマイクプリアンプを追加して使う必要がでてきます。

この時の音声の流れは

 


注)下記のおすすめのマイクプリアンプをご参照。

 

機器の組み合わせが高性能なものの組み合わせに変わっていきますので、それに合わせて音質も向上させることができます。自動車に例えるとエンジンは同じだが、タイヤやサスペンションや座席シートなどを整え、乗り心地を快適にするようなことと同じようなことになります。

 

マイクの特徴をよく理解し、場面に合わせて、マイクを使い分けることは作品の音質向上につながります。音声がしっかりした動画作品は視聴者側へも好印象となり、視聴回数も増えることにも結び付きます。ぜひ、皆様も音質向上にこだわってみてください。

 

当社のマイクプリアンプには、長年に渡り世界中の放送・録音現場で導入されてきた実績があります。「TASCAM Hands-On!」でご紹介しているXLRマイクアダプター「CA-XLR2d」にもその技術は生かされています。

TASCAM Hands-On! 」は動画クリエイターの皆様の音声のあれこれの問題解決をお手伝いしていきたいと思いますので是非、ご参加くださいますようお願いします。

 

TASCAMマイクプリアンプへの取り組みについてはこちら

 

 

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