「キャンプの動画」「焚火の動画」などを、気が付けば長時間見入ってしまったという経験はありませんか?
環境音動画やライフスタイル系のコンテンツ、Vlog動画などでは、映像の質だけでなく音声の質も視聴者を惹きつけるポイントです。
今回は単体としても使える音声レコーダーをカメラ用マイクとして使う方法をご紹介します。
今回は、ステレオレコーダーの「DR-05X」を一眼レフカメラにケーブルで接続して焚き火の動画を撮影しました。
この収録方法の最大のメリットは、簡単に動画を高音質化できることと、編集時に映像と音声の同期が必要ないことです。
実際の映像と合わせて使い方をご紹介します!Vlog動画やライフスタイル系のコンテンツに興味のある方は、是非試してみてください。
使うもの
今回の撮影では、アクセサリーキット「AK-DR11CMK2」を使用しました。
屋外撮影に必須のウインドスクリーンや、カメラへの接続に必要なケーブル、カメラの上に乗せるためのアダプターなどが同梱されています。
アクセサリーは互換品を探して購入することもできますが、不備や不足がないようAK-DR11CMK2がおすすめです。
カメラのモニターをチルトすると見やすい |
(おまけ)定点カメラで長時間収録する場合は、録音レベルなどの設定が完了したあとスプリッターケーブルを外しておくこともできます。
この場合はアッテネーターケーブルでDR-05Xと一眼レフカメラを直接接続しましょう。ヘッドホンやイヤホンの置き場所に悩むこともなく、カメラの安定性も確保できます。
設置
焚き火台との距離は約1.5mに設定しました。
焚き火台にもっと近づきたかったのですが、ウインドスクリーンに火が飛び移る可能性があったため、炎が大きくなっても安全な距離から撮影しました。
ちなみに、今回はズームができない単焦点レンズを使用して撮影しましたので、画角がやや広くなりました。この問題は編集時に動画をトリミングすることで解決しています。
設定
薪に火をつけたあと、音声を聞きながら調整をしました。
DR-05Xは4段階のローカットフィルターが搭載されています。室内などで収録する際にノイズを低減できる便利な機能ですが、自然音の収録の際は基本的には使用しません。ローカットがOFFとなっていることも確認しておきます。
撮影を開始するときには、DR-05Xを「録音待機状態」にする必要があります。これにより、カメラへ音声が送られます。録音ボタンを1回押して録音待機状態にするのを忘れないようにしましょう。
カメラの録音レベルも適切に設定しましょう。
今回使用したカメラはSONYの ミラーレス一眼レフα6100。
MENU>動画2>録音レベルから、録音レベルの設定を行います。
設定画面を開くと、初期設定では[26]になっていました。
画面右下にレベルメーターが表示されますので、これを見ながら調整しました。
今回はレベルメーターの真ん中あたりに収まるよう、[15]に設定しました。
編集
無事に撮影を終え、編集作業に取り掛かります。
今回の収録方法の最大のメリットは、「映像と音声を同期する必要がないこと」です。
映像と音声のトラックが最初から同期されている |
映像と音声を別々に収録する際には、「撮影時に編集ポイントを事前に設定する」「対応するファイルを適切に組み合わせる」「タイムライン上で位置を調整して同期させる」といった作業が必要です。
DR-05Xを使用することで、このような手間のかかる作業を簡略化できます。
映像と音声を別々に収録する際に生じる音ズレの問題も解消されます。
編集後記
屋外での収録は思った以上に大変でした。色々な想定をして準備していっても、予想外のことがたくさん起こりました。これらの出来事をクリアしていくのもフィールドレコーディングの楽しみではないかと感じています。
―感じたことー ・キャンプ場に隣接された公園で草刈り機の音が入る(今回は草刈りの合間を狙ってなんとか収録)。 ・風が強い日は火の粉が飛んできます、 天候には十分な注意が必要。機材にも配慮が必要です。 ・収録中は機材のそばに待機しなればならす炎天下の中での作業はとても厳しい。帽子や日傘などの熱中症対策もお忘れなく。
一方で、機材の面で苦労した点はほとんどなく、初めに設定を行ったDR-05Xはその後ノータッチで収録ができました。一般的なカメラ用外付けマイクとは異なり、DR-05Xは録音モードや入力レベルを調整できるので、音の大きさに柔軟に対応できる利点があります。
次回は山に持ち込んで、鳥や虫の鳴き声、川のせせらぎなどを収録してみたいと考えています。皆さんもぜひ試してみてくださいね。
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