アイデアを生かす作曲入門!アプリ・PC不要!初心者でも怖くない!

 < 三つのポイント >

・作曲は才能が無いとできない?
・まずは録音してみよう
・おすすめのレコーダーをご紹介



---< 作曲は才能が無いとできない? >---


普段からオーディオ製品やレコーディング製品をチェックしている皆様なら、一度は「作曲してみたい」と考えたことがあるのではないでしょうか。
そうでなくても一度は楽器に触れたり、頭に浮かんだメロディーを口ずさんだりしたことがあると思います。

もちろん、すでに実際に作曲をしている方もいると思いますが、今回は「これから作曲に挑戦してみたい!」「やりたいと思っているけど何から手を付けたらいいか分からない」という方向けに、作曲をスタートする足がかりとなる情報をお届けしたいと思います。


◆特別な才能が必要?◆

「作曲」と聞くと、何か特別な才能が必要なのでは?と思う方も多いかもしれません。
しかし、そんなことはありません。

スポーツでもプロ選手だけでなく、趣味でチームに所属している方もいらっしゃいます。
プロとアマチュアでは技能の差はありますが、「何か特別な技能がないとスポーツはできない」ということはないと思います。
最低限の技術と経験があればプレーは可能ですし、少しずつ練習することでプレーを上達させることは誰にでも可能なはずです。
同じように、音楽においても趣味で作曲し、オリジナル曲を公開していたりバンドで演奏する方もたくさんいます。
スポーツの例と同じように、曲を作る経験をたくさん重ねることで上達することでしょう。


◆でも、どうやったら曲を作れるのかわからない…◆

とはいえ「どうやったら良いかよくわからない」と思ったかもしれません。
作曲したい!と思ったときに、きっと「こんなかっこいい曲を作ってみたい」とあこがれる曲やイメージするものがすでにあるはずです。
まずはそれを分析したり真似することから初めてみましょう。


◆曲のレシピを知ろう◆

曲を参考するにあたっても少しコツがあります。
曲は主に、メロディー、ハーモニー、リズムから構成されると言われています。
「メロディ」は一般的にいう「歌」の部分で、声に出して歌える旋律そのものを指します。
「ハーモニー」は、和音(複数の音の重なり)がつながって変化することでさまざまな雰囲気を演出するものです。
また「リズム」は、手拍子のように「規律のある一定の動き」を指します。

そのうえで、作曲は「楽曲」を作ることであるため、既に述べた「メロディ・ハーモニー・リズム」のまとまりをある程度の長さになるようにして、ストーリーを感じられるように組み立てていくことが必要となります。
好きな曲を色々と聴いてみて、これらの要素がどうなっているか意識してみると、「かっこいい」と思える曲に近づくことができると思います。


◆素材を用意しよう◆

・メロディについて

ボーカルのある曲は「歌いながら作る」ということが基本となります。
メロディには歌にしたときの心地良さや無理のなさも求められるため、「歌」のある曲は「歌って」作ると良いでしょう。
鼻歌などで思いついたフレーズを積極的に録音してみましょう。


・ハーモニーとリズムについて

ギターやピアノといった楽器には「コードフォーム」という概念があり、それに沿って弦や鍵盤を押さえて弾くことで和音を演奏することができます。
また、コードのつながりは「コード進行」と呼ばれ、一般的に「ハーモニー」と同じ意味で扱われます。
ギター・ピアノなどのコードによる演奏は、「ハーモニー」を最もシンプルに表現でき、かつ「コード進行」そのものがリズム的な要素もあわせて表現することができます。
鼻歌にあわせて違和感のないコード進行を探したり、かっこいいと思うコード進行やリズムに合わせてメロディーを考えたりすることも可能です。


---< まずは録音してみよう >---


まずはあなたが閃いたアイデアを作曲に使える素材として残しておくために、どんどん録音してみましょう!


◆どうやって録音したらいいの?◆

素材を残すためには、必ず録音することが必要になります。
録音だけならスマホのボイスメモなどでも可能ですが、後から音を重ねたり
編集したりできなければ、作曲に使える素材にはなりません。


ひらめきやアイデアを生かすために、手始めに「マルチトラックレコーダー」(MTRとも呼びます)を使った録音をおすすめいたします。


◆マルチトラックレコーダー(MTR)とは◆

複数の音を録音して、それを同時に再生する事ができる機材です。
例えばマルチトラックレコーダーではないハンディレコーダーやスマホでは、音を沢山録る
ことはできますが、沢山録った複数の音を同時に鳴らすことはできませんよね。
同時に音を鳴らすことで、メロディーとリズム、メロディーとハーモニーの組み合わせを
いろいろと探したり試しながら作曲ができます。


◆パソコンでの作曲はどうなの?◆


「パソコンでも作曲できるんじゃないの?」と思った方もいるかもしれません。
いわゆる、「DTM」と呼ばれるものですが、パソコンを使った作曲は、ソフトやそれをインストールするパソコンの性能にかなり依存します。
ハイスペックなパソコンを持っていれば問題なく動作しますが、パソコンでの作曲に適したパソコンでないと、パソコンの動きが重くなり、最悪録音どころの話ではないくらいに動きがカクカクになってしまう事があります。
(余談&お恥ずかしい話ですが、筆者は苦労して録音したもののPCが固まって録れていなかった…という経験があります。)


作曲に適したパソコンを用意しようと思うとそれだけでかなりのお値段になってしまいますし、録音にマイクやオーディオインターフェースといった周辺機器が必須なことも考えると、初めに手を付けるには少しハードルが高いかもしれません。


◆マルチトラックレコーダー(MTR)がおすすめな理由◆

その①:直感的に操作できる

MTRはツマミやフェーダーで直感的に操作が可能です。
画像はTASCAM 「DP-03SD」

マルチトラックレコーダーにはパソコンやスマホのアプリと異なり、実物のボタンやツマミ、フェーダーがあるので自分の指で直感的に操作できます。

パソコンでも専用のコントローラーを買い足すことによってツマミなどのコントローラーを拡張できますが、録音機能と操作性の2つをもともと併せ持っているのがMTRというわけです。

その②:機能がシンプル

パソコンやスマホは様々な用途に広く対応するために作られているのに対して、MTRは録音に特化して作られている機器であるため、動作が遅くなったりすることは殆どありません。
動作の安定性に関しての信頼はかなり高いと言えます。
また、マルチトラックレコーダーはパソコンでの作曲に比べるとできること自体は少ないですが、複雑な操作を覚える必要が少なく、その分アイデア出しに集中できます。

その③:比較的手に取りやすい価格

前述の通り、パソコンを使った作曲は初期費用が高くつきます。
これからチャレンジしてみたいけど、「続かなかったらもったいない…」という気持ちにもなってしまいますよね。
この後ご紹介する小型のマルチトラックレコーダーなどは、パソコンと比較するとかなり安価に手に入れることができます。
マルチトラックレコーダーで録音したデータはパソコンに取り込むことも可能なので、ゆくゆくはパソコンでより手の込んだ作曲やアレンジをしてみたい、という方にとっても無駄になることはありません。

その④:オールインワン


その②、その③にも関連しますが、マルチトラックレコーダーは録音に特化して作られている機器なので、パソコンやスマホと異なり直接マイクや楽器を入力することができます。

さらには、マイクが内蔵されており本体だけでも十分に録音が可能なものもあります。


---< おすすめのレコーダーをご紹介 >---

これからマルチトラックレコーダーで作曲、録音を始めたいという方には以下の2機種がおすすめです。


・TASCAM DP-006

手軽に始めるならこの「DP-006」がおすすめ!
高品位なマイク内蔵で、マイクなどをお持ちでなくてもすぐに録音が始められます。
非常にコンパクト、電池駆動可能なので携帯性に優れています。
楽器と一緒に持ち歩いてアイデアのメモ代わりにも使うことができます。


・TASCAM DP-03SD

より本格的なサウンドで録音、作曲をしたい方はこちらの「DP-03SD」がおすすめです!
こちらも同様に高品位なマイクを内蔵。
高品位なプリアンプ搭載、ファントム電源も供給可能で、プロのレコーディングなどでも使用される「コンデンサーマイク」にも対応。
ワンランク高音質な録音が可能です。
これからさらにステップアップしたい方向けの拡張性も充分です。

なお、おすすめの2機種はいずれも記録に必要なSDカードなども同梱されているので、すぐに録音をスタートすることができますよ。


◆ほかに持っているといいものは?◆

おすすめのマルチトラックレコーダー単体でも充分に使えますが、それ以外に持っていると良いものもご紹介します!
これらを組み合わせることで、さらに音楽制作・作曲をアップグレード可能です。


●ヘッドホン/イヤホン

音楽制作に特化したモニターヘッドホン

録音した音を確認したり組み合わせ(ミックス)したりする際に、しっかりと音を聴く必要があります。
イヤホンでも良いですが、可能であれば音楽制作に適した「モニターヘッドホン」を用意すると良いでしょう。


●マイク

DP-006/DP-03SDはいずれもマイク内蔵ですが、ボーカルやギターアンプなどにフォーカスして録音したいときには、指向性のあるマイクを使うとより録音がしやすいです。
レコーディングによく使われるコンデンサーマイクが理想的ですが、入門として用途の広いダイナミックマイクから使ってみるのもおすすめです。





ダイナミックマイク
コンデンサーマイクに比べると感度はやや劣る反面、
環境のノイズが入りにくく、シンプルな構造で丈夫なので
取り扱いが楽な上、近くの大きな音を収音するのが得意です。

コンデンサーマイク
ダイナミックマイクと比べて感度がよく、
繊細な音が録音できます。
デリケートなため衝撃などに弱いですが、
集音性の高さから、多くのレコーディング
現場で使われています。


マイクの選び方、使い方はこちらの記事も参考にしてみてください。




●マイクケーブル

マイクとレコーダーを接続するのに、マイクケーブルが必要です。
スタジオで生楽器やアンプからの音を録音する場合にはある程度ケーブルを引き回す必要があるので、3m以上あるものを選ぶと良いでしょう。


 


◆操作や使い方に困ったら?◆

弊社のサポート窓口にて親切を心がけてご対応いたします。


< 関連リンク >

【記事】

TASCAM、高音質ステレオマイク内蔵で手軽にマルチトラックレコーディングが楽しめるMTR「DP-006」


【動画】

TASCAM DP-03 Digital Portastudio


【DP-006を使ったデモソング】(soundcloud)

デモソング録音の様子はこちら

※リンク先下部「アプリケーション」の箇所をご覧ください


【製品ページ】

DP-006

DP-03SD

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