ページ

演劇のPAで使う Model 24 ~限られたスペースの中で機材を最小限に抑える利点~

2025年5月3日~5日に開催されたガーデンシティー多摩センターこどもまつりにあわせて三角広場に野外特設テントが設置され、そのテントを利用して、参加者を一般募集する野外テントシアターフェスティバル(2025年5月16日~19日)が開催されました。

主催者の深海洋燈(しんかいらんぷ)さんのご依頼で、当社はPA機材の応援でレコーディングミキサーのModel 24を貸出いたしました。

 

設置されたModel 24の様子


野外テントシアターフェスティバルの公演の様子




深海洋燈さんはガーデンシティー多摩センターこどもまつりの初日から5月13日までご自身の公演「月夜の陵で鬼は哭く」を行い、そのまま、野外テントシアターフェスティバルへと続く長丁場をこなされました。期間中ご使用いただいたお二方にご意見をいただけましたので、ご紹介いたします。

 

槻岡優季音さん(野外テントシアターフェスティバルの御担当)

レコーディング卓をPA卓として使わせて頂いたのですが、チャンネル数も豊富にあり、タスカムなのでGAINが規定から減衰出来るメリットグラフィックイコライザーがついていたり、エフェクトも多数内蔵され、とても扱いやすく、出演者様のご要望にも沿うことが出来ました。

とても扱いやすく、信号確認やレベルメーターの視認性もよく、初めて使わせて頂いた卓でもすぐ馴染みやすいものでした。

繰り返しになってしまいますが、エフェクトの種類も豊富な為、立体的な空間の演出や、その場やその団体様にあった演出が非常にしやすく、空間的音質がとてもよかったです。

通常の音質も全体的にフラット目で音がクリアに聴こえ、グラフィックイコライザーを使ってスピーカーとの相性を合わせてもとても良い音質だと思いました。

 

加藤一博さん(一般社団法人深海洋燈)

アナログミキサーの市場ではアウト系にグラフィックイコライザー100mmのフェーダーが付いた製品は多くありません。ミキサーだけで細かい精度のオペレーションが可能で、とても素晴らしい製品でした。デジタルミキサーの普及率が高くなる中で、小演劇界隈ではアナログミキサーを扱うことが多い印象。コストパフォーマンスとユーザビリティが求められる中で、この Model 24 は最適な製品です。

各トラックにパソコンからUSB入力ができ、オーディオインターフェースやMIDIコントローラを用意する必要がありません。また前述したグラフィックイコライザーでミキサー単体での音作りが可能で、限られたスペースの中で機材を最小限に抑えることができます。

小劇場の据え置き機材や学校の演劇部など、演劇の音響スタッフ入門者にもお薦めしたい製品でした。


あとがき

多摩市を盛り上げるイベントで三角広場に野外テントが設置されるのは、今年は2回目。昨年は深海洋燈さんの公演だけでしたが、それが盛況となり、今年は一般の方もテントが使えるイベントも追加となり拡大されたのではないかと推察しています。微力ながらも当社は音に関するお手伝いで地域を盛り上げる活動を応援していきたいと思います。

 

一般社団法人深海洋燈のページは こちら

ご使用いただいた製品Model 24のページは こちら

(お勧めいただいた機能のご紹介)

GAINが有効に機能

Model 241chから12chはモノラル、13chから20chはステレオ4系統のチャンネル構成となっていますが、各チャンネルにGAINが装備されていて、-58dBu+22dBuまでの入力レベルに対応しています。

各チャンネルのGAIN

レベルダイヤグラム抜粋

グラフィックイコライザー機能

Model 247バンドのグラフィックイコライザーを装備しています。本機能はMAINOUTPUTAUXOUTPUT MON 1/2に作用します。

ブロックダイヤグラム抜粋

 

豊富な16種類の内蔵エフェクト機能

Model 24はエフェクターが内蔵されているため、外部エフェクター無しでエフェクトを掛けることができます。対象はチャンネル1-12および13/14-19/20で、FXバスを経由して内蔵エフェクターに信号が送られ、リターン信号は、MAIN MIX L/RバスとMONITOR OUT 1/2バスに戻されます。

操作しやすい100mmフェーダー

各チャンネルとマスターセクションに100mmフェーダーを装備。


オーディオインターフェース機能

Model 24にはオーディオインターフェース機能があります。パソコン(PC)からの音声をミキサーのチャンネルにアサインすることが可能です。あらかじめ、DAWソフトなどで作りこんだBGMや効果音などを再生するのに便利です。また、SDカードにあらかじめ音源を仕込んでおけば、パソコンなしでも同様の操作ができます。

Mode スイッチでチャンネルの入力ソースを切り替える。







 

0 件のコメント:

コメントを投稿